姫路の文学館で漱石やるいうのを山電飾磨駅のブローシャで知った。やっぱいっちょう漱石ファンとしては行っとかんとアカンやろと思いもって祭りもあったりで結構な時間が経ってもた。
有名な漱石山房の絵もやってくるみたい。漱石ファンやいうてもほんまは好きな作家の二三番目なんやけどなぁ。(^^ゞ いっちゃん最初に読んだんは「坊っちゃん」、なんかジャポニカ学習帳やったかになんか漱石の作品の紹介があってなんやおもろそうな話ばっかり載っとう。その頃よう読んどったんは星新一やったか星新一がその頃は好きでファンレターまで出したことがある、それになんとサイン入りの返事もろたんやけどいまはどこに行ったかわからん状態。(^^ゞ そないな時でよう行っきょった本屋は誠心堂、そこで初めて岩波文庫いうもんを知って値段の付け方にびっくり黒い星がなんぼで白い星がなんぼいうんで値段がつけてある。白い星一個と黒い星一個で150円とかいう値段表示、その時見つけたんが「坊っちゃん」で星がどれやったか一個だけやった。こら安いは買うてみよいうことで買うてみた。この時点でわたしはごっつい勘違いしとったんやけどあとで気ぃついた、この値段黒い星一個のヤツと白い星一個のヤツしかないからどんな本も一冊50円か100円やと思とった。たまたま「坊っちゃん」はどっちか一つだけやったんで手持ちのお金で買えたしそんなんもあって上のような勘違いを長いことしとった。ほんでいっつものように寝る前というか寝ながら読んだ。これがまた文章のリズムといい話の面白さといいあっという間に読んでもてその後も何回も繰り返して読んだ今まででおんなじ作品をなんべんも読んだいっちゃんはこの「坊っちゃん」やろと思う。なんやようわからん言葉もあったけどなぁ、街鉄の技手とか広辞苑引いてもなんやようわからなんだりした。その頃学校の先生とかは絶対的な存在やから先生やめてどないな職業につくんやろとおもとたからなおさらなんかわからんかったんやろなぁ。
今回はたぶん前売り券売ってないやろからJAFの会員証にハバきかして割引してもらおとそのまま行くことにしたけどいつものようにお城もよってからいくことにした。去年やったか神戸市立博物館でターナー展やっとったときに「坊っちゃん」の一節に出てくる絵がこれやろいう説明があった。「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」の松の木に似た木ぃが生えとうからターナー島いうてわるもんらぁが名付けるとこが漱石の倫敦留学をあわせて書いてあった。
これは松やないんやけどまぁこないなかっこやわな。(^^ゞ
お城も鉄骨がほとんどはずされてようやくよその人にも見てもろても恥ずかしないようになってった。
三の丸からもきれいなもんやなぁ。
喜斎門のほうまわって美術館の前から、ここはあんまり遅行ったら逆光で写真とれんのよね。
そのまま文学館いきゃええのに男山上ってからいことかそないなことばっかりしとう。(^^ゞ
北勢隠門のとこもよう見える
早よいかんと展覧会見る間ぁがのうなってまうがな。(^^ゞ
男山から見る姫路城もけっこうええね。
新しいに漆喰ぬりなおしとうとこはええわなぁ。
だいぶん前に直した小天守とかはどうよ、瓦はしゃあないとしても壁のくろなっとんのはなぁ。
と言いもって文学館のとこまでやってった。自転車置場の前になんかおるけど「姫チャリ」とかいうやつなんかただ単に入場者の案内役なんかようわからなんだ。
JAFの券見せたら400円で入れた。とりあえずメイン会場はこの第一会場らしい。なんやレプリカが多いけどけっこう見応えあるぞ、文学館の展示いうたらやたら読むもんがおおいからえらい時間がかかってまう。今回は何書いとんのかわからんもんが多いんでけっこう見やすい。(^^ゞ 「こころ」から百年ということで朝日新聞は「こころ」を連載しだしたいうんを聞いたしやっぱ「こころ」ってようでけた話やなぁ。「私」のモデルが有本芳水やいうことで姫路にやってったんやろかなぁ。
第二会場はなんかしょぼい、けど原稿で読む「こころ」とかあってそれはそれでおもろいけどなんや司馬遼太郎とかに無理やりかこつけんでもええんとちゃうのというような内容もあったりする。この会場でいっちゃん興味をひんたんは、「こころ」のあとの連載に漱石が志賀直哉を推薦したんやけど志賀直哉がそのときちょっと自信を失のうたかなんかで連載前にちょっとビビったんでそれが立ち直るまで「こころ」の連載を引き伸ばしたらしい、ほんで「先生の遺書」があないにめっちゃ長いいうことが書いてあった。これはほんまそこにも「こころ」のトリビアとか書いてあったけど初めて聞いた。まぁ名残おしいけどええ時間になったんで帰ることに、もっぺん来てもええかな。(^^ゞ
文学館からのお城
帰りは、北勢隠門から内堀のとこに入って好古園のはた通ると
こないな栗がなっとんのやけど
中身詰まっとんのかなぁ。(^^ゞ
グランドオープン、こないな言い方はこの城には不似合いやいうんがわからんかなぁ。こないなとこで市民と行政のお城に対するひらきがモロ見えになんのよね。たかだかこないな街に一日中おられへんし泊まるとこなないしよう人が来ても一年で150万人かそこらなんやから観光で勝負しよいうんがようわからん。わたしら市民は「どうぞお城見ぃにきてください。」って誰も思てないでぇ、「おう、よそから来とんのけ、まぁお城みせちゃるわ」ぐらいにしか思てないんやけどなぁ。(^^ゞ
今回はやっぱ漱石やったからかめずらしく目録なんぞを買うてもた。
中身もそこそこ、おもしろい、なんか漱石いうたら、枕石漱流をまちごうて漱石枕流というてもたオッサンがまちごうとうとゆわれていいやそれでええんやと言い張った故事からきとうけどもっと頑固なイメージがあったんやけどなんか華奢な感じに思えだした。
オマケになんかそそるもんがあって漱石の落款を集めたクリヤファイルも買うてもた
極めつけはこれ、こないなん売っとったら買わんとしゃあないやん。(^^ゞ
あっ、そうそう、漱石のご長男とわたしの下の名前は一緒です。そないなん中学校の時から知っとったけどね。(^^ゞ
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