中学校の時、気になるイギリスのレーサーがおった、名前はアーチー・スコット・ブラウン、「隻腕の名手」
生まれた時から、右掌がのうて、足もえらいことになっとって、足は10回以上の手術を受けとう。
なんかことあるごと、最近(?)やと、ひろポンさんが、コンノートのフォーミュラワンをアーチー仕様でレストアで組まれたことがきっかけで、またまたこの隻腕の名手のことを思い出した。カーグラスペシャル?とかにも載っとんのらしいけどもっと詳しいことが知りとうて本を捜したらあった。最初アマゾンで捜したんやけど法外な値段がついとうのんしかない、ので、会社にデザイン関係の本を売りに来る業者に取り寄せてくれとお願いしたんやけど、なかなか返事がこんので、もうええわと、自分で捜した結果、北斗通商いうとこに一冊あるんを発見、ちと高っかったけど購入した。
写真も、こんまいこどもの頃からのとかあってわかりよい。これまでの情報よりはるかに情報量が多おて、両親のことから始まっとう。なんか、親父がアル中になってもて両親が離婚してオカンに育てられたこととや、何回も足の整形手術をしたこと、知らんかったことがぎょーに書いたある。
最初のころのマシンや、所属クラブのこと
リスターの斬新なシャシーが写真入りで説明されとったり、トジェイロの写真とかも載っとう。
この写真の左の方は、カニンガムとモモさん、いかにアーチー仕様にしたかというコクピットの写真やったり、右のほうには六枚のおもろいシーンが載っとったりする、右の六枚は、アーチーとオリビエジャンドビアンが絡んでコースアウトしたあとジャンドビアンのテスタロッサだけグラベルを抜けさせたらしいシーン、哀れなアーチーがオリビエを見送っているとか説明されとう。(^^ゞ
左は、見たらわかるようにシルバーストーンの走り方の説明なんやけど、上の写真ではすごいことになっとう、アーチーがマシンをドリフトさせながら、カメラマンに向かってサミングしとう云うんやけどサミングでけるんは、左手だけ、ステアリング手放しでアクセルだけでマシンコントロールしとうってこと?右はグッドウッドやけど今はイベントやるとこぐらいにしか知らんもんなぁ。
これは、なんとマセラティのスターリング・モスをおさえてのコンノートのアーチー、結局、コンロッドが折れてリタイヤしたらしい。
でっ、モスのマセラティをヒッチハイクしたらしい。どこの時代でもこないなシーン見るけど今のマシンはつかまるとこあんのんか(^^ゞ
錚々たる面々、真ん中はファンジオ、アーチーのうしろにかくれとうレーサーが誰かという説明まであった、知らんレーサーやったけど。(^^ゞ
アーチーの左は、おっとこまえレーサーのロイ・サルバドーリ、仲がよかったみたい。下のアーチーのマシンのウインドシールドの説明がけっこうあった、急ごしらえやけどけっこう凝ったシールドのよう。
エンパイアトロフィーをもったアーチー、複数回とっとうみたいや。
これは、ケンブリッジの病院のイベントらしい、このあと運命の1958年5月のスパに至るわけやけど、どういうわけか親父が見にきとった、どうもアル中は克服しとったようで、結局アーチーの臨終を親父はみとどけられたけどオカンは20分ほど間にあわんかったとか、その後、何年も後に親父がアーチーのホームサーキット、スネッタートンサーキットにレリーフを建立したらしい、そのレリーフには、シンプルに、1位、2位、3位の回数が刻まれとう、それから、親父もオカンも再婚はせなんだとあって、親父がなくなってから一週間もせんとオカンものうなったとちょっと因縁じみたことも書いてあった、アーチの好きなゼッケンナンバーは9の倍数、そして誕生日の13、アスカリもそうやけど、アーチーがいっつも持ち歩いとうマスコットをスパにはもってこなんだらしい、なんかそういうことがようあるように思う。
そないなことより、これだけすばらしいすごいレーサーやとは思てもみなんだんで日本のチャラチャラうわべだけのモータースポーツの知識だけやのうてちゃんと本場の文献も読んドカンとあかんのやなぁというんが今回ようわかった。
ガンさんこんにちは。
お盆休みはずっとお天気悪くてサイテーです(笑)
この本!中身素晴らしいですねえ。
ヤフオクやアマゾン欲しいものリストにいれてあるものの
少しでも安いのが出ないかと待っているのですが。
ebayでもみんな5000円超えだけどモノは結構あるのでまだ先送り。
でもこれ見たら読みたくなりました。
これほどのドライバーだけど50年代ということもありモス、ファン以外は
全く取り上げられないし無名に近いのがなんとも………..。
投稿情報: ひろポン | 2017/08/17 10:28
>ひろポンさん、こんにちは。
この本、ほんま、読んでよかったです。
アーチーも思った以上というより、めちゃめちゃ
すごいレーサーでした。
わたしも、50年代はあまりよくわからなかったけど
ひろポンさんの影響か、今は、あの頃のF1マシン
60年代よりずっとずっと好きになっているのに
気がつきました。(^^ゞ
もし、読まれるんでしたらお貸ししますよ。
投稿情報: ガン | 2017/08/17 15:07