よっぽどこのカオス状態をあわれに思ったんか「部屋 移りましょか」とゆわれた 表向きは ちょっと回復したからトイレに遠なっても大丈夫やろから北のほうのナースステーションからもちょっと離れた部屋に移動してくださいということになった 時は12月29日やったか、おおかたの緊急を要せんもんは外泊届けとやらを出して家で正月を迎えるもんが多いらしくこのころになったら入院患者数が減るらしい
わたしの場合先生がおっしゃるには「家にもどってもええけどすぐに手術に向けての準備が始まるからこのままおらんかえ」というような主旨やった こっちとしてもいろいろいのいてがちゃがちゃすんのもなんやしこないな状態で家にいんでもすることもないしおったらおったでうっとうしがられるやろしでこのままおるほうが楽ちんやということでそのままおることにした
メシも最初の想像に反してけっこううまいしね 毎食こんなん食べられるとは思てもみなんだ正月三が日は三が日特別メニューみたいやし(^^ゞ
用意してもろた部屋は北のほうの静かな部屋というか、その日退院するオッサンが一人だけでそのオッサンがでていったら当分わたし一人というシチュエーション 移ったときにはまだこのオッサンが退院寸前で一人でおった 気まずいので挨拶してちょっと話かけたんが運の尽き 退院するんに家族が迎えにくるまで延々と自分と自分の仲間の自慢話を聞かされるハメになった なんでも釣りが趣味で中島埠頭でプロの釣り師顔負けのパフォーマンスを見せとういうことで釣り雑誌の取材とかがようやってくるらしい スマホにいれたビデオとか写真とか見せられながらほうほう、へーと聞いとった もうここまでいったら釣りいうより漁師やんかとおもうぐらい魚釣っとったりしとう写真とかもみせてもろた はよこのオッサンの家族きてくれんかいなぁと思とったらようやくやってって退院手続完了わたしは一人になった 後で思たんやけどけっこうこの釣り人間もかえってこっちに気ぃつことったんかもなぁなんか喋らんと気まずなる思て得意の釣りの話ばっかりしてくれたんかもしれんと思うようになった
ちょうどええ機会やったんでしょうもない番組ばっかりやっとうテレビとは決別 入院あいだだけでも見んですむ思て じゃまなアームとかあってうっとうしいんで いっちゃんじゃまにならん端っこに移動さした(^^ゞ
まぁ、病気いうんは正月前も容赦ないわけで一人でおれたんもちょっとだけ すぐに心筋梗塞で救急車でやってったオッチャンが同部屋になった このオッチャンはまともでちゃんと雑居部屋のマナーというか一人やのうて他の患者もおるいうことをわきまえた普通の方やった
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