さぁ、やっとマイナースポーツヨットそれも470(ヨンナナマル)級と
いうクラス限定です。
時代は、1980年前半です。場所は、西宮ヨットハーバー。わたしが、
大学に入ってボートやりたかったのでボート部の部室を探していたとき
なぜかヨット部の勧誘にあいました。その時のヨット部の主将Yさんに
「いやぁボートやりたいんですけど」と言ってボート部のことを聞くと
なんでも任意団体らしい。せっかくやるんやったら体育会でビシバシとと
思とったのでどうしようかと迷っているとヨット部のY主将が
「ボートもヨットもいっしょや」この一言で入部決めました。
でも、うそでした。(>_<)
土日が練習日で一日中海の上におるという練習スタイルで今じゃこんなん
やったらうけんで、誰が入部するんかいなみたいなクラブでした。
でも初めて練習に参加して驚きこれがまたおもろいんですわ。
470はツーメントラピーズディンギーといいまして
前の帆(ジブセール)と真ん中の大きな帆(メインセール)の
あるヨットの形式でいうとスループ艇と呼ばれるものです。
ツーメンは二人乗りということで、前に乗って前のジブセールをコントロ
ールしてヨットの横方向のバランスをとるのがクルー。クルーの後ろに乗
ってメインセールをコントロールしてラダー(舵)を持って船の向きを決
定する艇長をスキッパーといいます。
トラピーズは空中ブランコのことで、マストの上からワイヤーがのびてま
してそのワイヤーの先のリングをトラピーズハーネスというものをつけた
クルーがハーネスのフックに引っかけてデッキの外に足踏ん張ってからだ
を全部艇外に出して宙づり状態でバランスをとるというものです。
ディンギーはキャビンを持たへん船ってこってす。
なにがおもしろいってこのトラピーズで宙づりになってたえず船をフラッ
トに保つのがめちゃ気持ちええんですわ。これでヨットに病みつきに。
やっぱりバランスとるスポーツいうのは、おもしろいんかなぁ。
波乗り(したことないけど(>_<)とかスキーとか自転車、オートバイ、自動車も
4輪もあって安定しとうけど荷重移動やもんねぇ
なんかすきなもんばっかりですわ。
で、関西の学生ヨットは西宮水域と琵琶湖の水域の二つの地域があります。
わたしらは西宮水域です。
その頃、西宮には、近畿大学に大津真二さんという怪物がおって
後のバルセロナの470級のスキッパーとして代表になるんですがね。
ヨットというのは、風上にまっすぐには進まれへんけど風軸の左右方向に
40度から45度にある範囲以外のとこやったら進むことができます。
40度から45度というのは船の風上に進む性能の差でだいたいこんなもんです。
はやから、風上に目標地点があるときは、斜め45度の角度で進んでいき
適当なとこで反対の45度目指して船の向き変えてまたまた進んでいきと
いうようにジグザグに風上の目標に向かって進んでいきます。
今は、コースもトラベゾイドコースとかいうのがあるみたいですが
その当時は、オリンピックコースと呼ばれる風下から風上に向かってスタートする
コースでした。
第1レグ
風上を0度とするとスタート地点は風上から見て180度の真反対のところになります。
そこに2隻の船でマストとマストの間をラインにすると決めて出走艇数にあわせて
(出走艇数×船の全長プラスなんぼかとかそういうのがある。けど忘れた(>_<))
2隻が広がってアンカリングしてスタートラインを作ります。
スタート10分前に本部船になる船にヨットのクラス旗が上がります。
5分前にはアルファベットの「P」を表す旗があがりスタートと同時に
フォグホーンが鳴りどちらの旗も一斉に降りてスタート時刻を知らせます。
そしてここの説明上0度にある風上にある第1マークめざして
風上航ぎりぎりの45度で船が斜めに上っていきます。
この時左舷(ポートサイド)から風を受けている船は右舷(スターボードサイド)
から風を受けている船を避けなければなりません。船の優先権です。
交差点でがっちゃんした車は、左優先みたいなもんです。
なのでスタートはみんなスターボードタック(右舷から風を受ける態勢)
で切るのがふつうです。
そのうちスタートするとばらけだして反対のタックに方向転換(風上に向かっての
方向転換でタッキングといいます。)したりしておのおのこれやという
方向目指してジグザグに走って行きます。途中がっちゃんしたらさっきのルール
に則って走ります。
第2レグ
この説明の便宜上0度に位置している風上マークと風下のマーク(スタートライン
より風下にアンカリングさせてある)からみて、風上を図面の上と考えて
左側にサイドマークというのがアンカリングしてあります。
風下マークから風上マークを見て45度、左っかわ、風上マークから風下マーク
を見てこれまた45度、右っかわのところにサイドマークがあります。
ので風上マーク、サイドマーク、風下マークを頂点にした二等辺三角形が
あると思ってください。
風上マークを船の左側に見て今度はサイドマーク目指していくのが第2レグです。
この時第3の帆、風下航用のスピンネーカーというセイルを上げ三枚のセールで
風が秒速6メートルぐらいあれば、プレーニングしながらサイドマークまで
かっ飛んでいきます。プレーニングとは、ハイドロプレーニング現象の
プレーニングで川の水面をはねるように平らな石を投げる「石切」みたいな感じです。
第3レグ
第3レグは、これまたサイドマークの外っかわ、船の左側に見て回航
風下マークを目指します。この時、風下方向に向かっての方向転換ジャイブ
が行われます。スピンネーカーを上げる舷をかえるのでクルーは大忙しです。
第4レグ
風下マークが近づいてきました。このレグはもう一度風上マークに向かっての
風上航なので、スピンネーカーをおろす作業をしなければなりません。
なるべくぎりぎりまで上げておいてスピードを稼ぎたいので各艇のスピンネーカー
おろし競争が見ものです。マストにかけているスピンポール(スピンネーカーの
下のほうフットと呼ばれるとこを安定させる)のフックをはずす。スピンポールを
調整安定させる為上から吊っているショックコード(ゴムひもです)をはずす
スピンネーカーを畳んでスピンバケツというかごに収納する。速いコンビやと
5秒前後でやってしまいます。もし今度のオリンピックで放送されるようなことが
あったら(メダルでもとらんかぎりまずないやろ、それも後追いで放送か)
その辺見てるとおもしろいと思います。まぁ今説明しているオリンピックコース
やのにオリンピックではオリンピックコースではなくトラベゾイドや思いますが
絶対風下マーク回航して風上マークを目指すレグがあるので見れるとおもいます。
(放送されたらね(>_<))
でこれまた艇の左にマーク見て回航スタート時と同じく風上マーク目指して行きます。
第5レグ
風上マークを左に見て回航、今度は、そのまま風下マークを目指します。
この時また風下航用の帆スピンネーカーを張り出します。
第6レグ
またまた、風下マーク前でスピンおろし合戦があり今度は最後のレグで
風上マークというよりフィニッシュラインを目指します。
スタート時と同じように今度は風上に2隻の船がフィニッシュラインを形成します。
このラインに突っ込んで行くとき船の艤装品の一部がフィニッシュラインに到達
すればフィニッシュです。優先権に則ってそのまま横切って風上に抜けてまわんと
フィニッシュが認められたら風下に下がってもええことになってます。
いままでそんな船みたことないけど(>_<)
フィニッシュ時にはスタート時に積んでいる備品が全部積んでないと失格になります。
たとえば途中でひっくりかえって(沈 ちん 沈するといいます。)スピンポール
流してしもたとします。そんな時は失格です。
フィニッシュラインめざしとう時は風上航なので船が45度の角度で進んでいます。
めちゃ競っとう船同士が、がっちゃんしてくると先にフィニッシュラインを切りたいので
かつかつのとこでタッキングかまします。なんでかいうと船を方向転換させることに
よってフィニッシュラインにかするからです。
フィニッシュラインから斜め45度に向いたヨットの後ろ(スターン)を
円の中心にして舳先(バウスピリット)で円を描いてみてください。方向転換
したほうが先にフィニッシュラインにあたるでしょ。というような感じの
レースコースです。
おさらいすると、二等辺三角形を横向けたコースで
風上マーク、サイドマーク、風下マーク、風上マーク、風下マーク、風上フィニッシュ
です。「かみサイドしもかみしもかみ」とかいいます。
なんかきょうは、オリンピックコースの説明でおわりそうです。
大津さんすんません。(>_<)
あわ
普通にこれぐらいたてばまずまずなんかなぁ。でも気にいらねぇ(^^ゞ
晩メシ
高野豆腐、トマト、剣先いかの刺身、本日は好物ばかりでうれしい。(^.^)
トマトは塩でしたが、このトマトに一番あったのはウスターソースやったような
気がします。しっぱい。(>_<)
なまずです。他にもう一匹いましたが両方ともじっとしてました。
クラゲがようさん上がってっとったから海水なんでじっとしとったんかなぁ。
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服部プロセスグループ です。
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