むかしどっかの先生が文庫本なんか本ちゃうとかいうとったったんやけど最近はそないなこという先生もおらんようになったように思う。その先生にとったら本いうもんは、単行本で上製本でないと本といわんのやろけどわたしは読むだけやったら内容がおんなじで安いほうがええ。ただ昔の文庫本のフォントサイズではもう目ぇがついていけんようになっりょうけどね。そんなこんなでアマゾンで買う時は新品より古本でしかもいっちゃん安いヤツを買うようになってもとう。はやけどアマゾンで本が1円でも1冊で送料が250円かかるから古本屋に足運んだほうがええかもしれん。はやけど1円クラスの本はいうたら誰も読まんような本やから実店舗の古本屋とかにいってもなかなかないんよね。そんでなんとなくアマゾンで買うてまうんやけどその手の本を古本屋で251円以下で見たことがないというかそないな本実店舗では全く売れんのやろなぁ置いてない。ほんで銘柄、、、(^^ゞ いえ、出版社はどこでもええねん。強いていうたら、新潮文庫が好き。なんでやいうたらスピンがついとうから。栞とかはさまっとう本はうっとうしいねんなぁ。理論上は、スピンが入ることによって本自体の強度はスピンのない本よりおちるはずやけど中学生の頃読んだ新潮文庫の太宰治なんかいまだにぴんぴんしとんぞ。それ以外はどうでもええねんけど。今回は古本屋のほうの話し。いっつものように「本読みクラブ」でなに読もかいなぁとブックオフやったかに行ったらこないな本があった。ほんで本棚よう見よったらなんかブックカバーの背の部分がちゃうけど題名がおんなじのが横に並んであったんで刷り版ちがいやろと思てひっぱり出してみた。
どっちが初版に近いんやろとみたらなんといっしょ。
どっちも昭和61年の4月発行。
本体には値段がどこにも記してないんやけどブックカバーの値段がちゃう。
ブックカバーの背表紙と返し以外は表紙も表裏両方ともおんなじ。
こっちは、480円バージョンのほう。
こっちは消費税3パーセントをかけた500円バージョン。
ISBNコードも
番号おんなじやけど値段表記がちゃう。
返しの部分がちゃうねんなぁ。左が480円ので右が500円の。
前の方の返しは本の説明やからおんなじや。
この栞は480円バージョンについとったもん。
はたして500円のんにはどないな栞がついとったんか。
ほんで480円のほうからたぶん最初に買うた人のやろけど店のレシートが出てった。写真やと見にくいけど本屋の名前は「南天荘書店」神戸の本好きの人に聞いたらすぐに「阪急六甲のとこの店やねぇ」と返ってくるぐらいの本屋らしい。そこで1986年いうことは、昭和61年の12月18日に購入されたものらしい。消費税が導入されたんがその二年後の1983年昭和63年12月で施行がその次の年1984年は平成になってもた4月。ということはそないに売れんかったんかなぁ。消費税のこと見越して消費税が施行される前にあらかじめ本を在庫しとって消費税いう段になってからブックカバー刷り直してかけなしたいうことはないやろからなぁ。なんともミステリーなだけにミステリーやった。(^^ゞ 最初の言葉とか陳舜臣さんが書いとってんやけど傑作選というだけあっていろんな作者の話が載ってある。作者は、高木彬光・千代有三・森詠・三枝和子・島尾敏雄・眉村卓・陳舜臣で、後書きに
という件がでてくんので、ちょっと初出ひっぱりだしてみた。この人の話はミステリーというより、なんか詩的な感じでシュールでわたしにはようわからんかったんやけどね。それがミステリーなんやろなぁ。(^^ゞ
神戸っ子 1980年昭和55年の6月号と11月号。
該当ページがここ。
6月号の表紙
こっちは、11月号の表紙。どっちも表紙飾っとんのは、小磯良平の絵。豪華なタウン誌やね。(^^ゞ
最初の方。「梅雨のトア・ロード」、2頁に収まる話し。
絵も元永定正さんでどこまでいっても豪華なメンバー。この人の絵、姫路市立美術館で見たことあんど。
11月号。6月号もやけど「神戸歳時記」いうコーナーで書いてもろとんのやね。
これも三枝和子さんと元永定正さんのスーパーユニット?。
あと、眉村卓さんもでてくんので眉村さんも同人の「渦」この方も赤尾兜子と親交があった人。
毎号、イラストとエッセーを寄稿されてます。はやけど俳句見たことないなぁ。ひょっとして俳号がわからんだけかもなぁ。(^^ゞ ちょうどこの文面には、奥さんが亡くなったったことをさらっと書いてあんねんけど去年はそれが映画になっとったんやなぁ。
もうここまできたらわかっとってやろけどこないなことでおんなじ本2冊も買うてもたがな。(^^ゞ
さぁ堀口大学訳のルパンも読了。
堀口大学が訳した順番はこの通りなんやけど、わたしらぁは、ルブランの書いていった順で読んでいったんで最後が「バーネット探偵社」。どれがおもろかったかというと「八点鐘」とかもそれなりにおもろかったんやけど、もともとルパンは義賊というより怪盗やからなんぞ盗まんと事件だけ解決いうんはおもんないんよね。ルブランの円熟度もあんのやろけどわたしがいっちゃんおもろかったんは、「バーネット探偵社」かなぁ。あのエスプリの効いたジョークではのうてアイロニー。そして最後にはなんぞ盗っていってまうねんけどそれがわかっとって手がだせん警察のベシューが地団駄を踏むとこで終わるとこがルパンの醍醐味やろなぁ。(^^ゞ
ネットで見ると堀口大学訳のはおもんないとか金かえせとかいうとんのが多いけど年輩の方々に聞くと反対に堀口大学以外はおもんないいうことらしい。わたしら古い人間やから堀口大学以外のルパンはたぶん読まんと思う。
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