八家の心魂(こころいき) 松原八幡神社八家屋台新調

今年２１年ぶりに八家が新調するいうんを去年ぐらいからうわさになっとった。そういうたら岸和田の木下健司さんが彫り物担当やというんも今年に入ってからちらほらと聞いとった。ほんで今年の年番木場ののみ入れ祭の日ぃに帰りがけちょっと八家の御蔵のほうにも行ってみた。御蔵の中で作業中のようで写真撮らせてもらえんかなぁと思た矢先に「写真は撮らんとってよ。」と村の長老らしきかたにゆわれてもた。(^^ゞ　それでも「どっからきとん写真撮らへんのやったら見せたげるでぇ。」とゆわれて「飾磨からです。」いうたら「ほな、入んな。」ゆわれておじゃまさせてもろた。「飾磨のどこえ。」ゆわれて「中島です。」いうたら、いきなり「兄弟弟子やん。」ゆわれてすぐにはピンとこなんだんやけどそうか木下健司さんのおじいさんが木下舜次郎で、うちの屋台の狭間露盤を彫ってくれた松田正幸とは三代目黒田正勝の兄弟弟子やん、そういうことかぁ、八家の方々とのやりとりでちょっと気圧されて(^^ゞ今回の八家の彫師が木下健司さんやということまで失念してもとった。(健司さんすんません(^^ゞ)　ほんで御蔵の中に棟もあってひと目見てびっくりなんと二段垂木、欅ででけたある。上の垂木には左三つ巴がひとつずつ、下の垂木の先にはなんと龍がひとつずつ彫ってあんがな、こんなん今までにない言う前にこの手ぇの細かさにびっくり一辺に上の垂木も下の垂木も３６本掛ける四辺が四辺ともこの細工。きのう村の太鼓打ちにこの話したら「うわさはほんまやったんかぁ」とたまげとった。井筒はもちろん欅でそこにも彫り物がはいるそうです。なんや聞くといろいろ軽量化でける工夫は随所にされとういうことを話されてました。ほんで泥台も置いてあったんやけどなんやこの足の太さはいうような泥台やった。「狭間も欅ですか」と聞いたらやっぱ欅で露盤は重たなってまうんとやっぱ彩色すんので檜やそうです。長老がいうには、飾磨彫いうてごっつい工芸があるんやからその流れで岸和田で活躍しとう彫師に頼みたかったそうです。棟のかっこも先代よりちょっと高さがあるように思たんで尋んねてみたら「変えとう」らしいです。ほんで昨年の宵宮の東っしゃまとの練りのことを聞かれて「あの時最後までやるんとけっこうな時間やったから綺麗にわけんのとどっちがええと思う。」と聞かれて「あっこまで練れるんは八家さんと東山さんだけやろからきれいにわけてもよかったんとちゃいますか」というたら「ちゃうねん、八家はあくまで勝ちにこだわんねん。」とゆわれてもた。(^^ゞ　「ただ練るだけやったら灘祭りや、わしらは灘のけんか祭りしとんねん。」と熱っぽく語られてました。なんとのうわかります。(^^ゞ

この練りですわ

２０１３年灘のけんか祭り宵宮 東山八家境内練り合わせ

ほんで泥台のとこで脇棒受け見せてもらいながら「八家は練り合わせしょって乗ってもたとちゃうねん、乗せにいけるようにこないな脇棒受けにしてあんねん。」ということで見せてもろたんやけどなるほどアグレッシブな脇棒受けやわ、あの八家の前後息のおうた練りで合わせにいったら乗ってまうわいうようなシェイプですわ。今回写真がないんが残念やけどね。(^^ゞ　八家のヤッサ今回パーツパーツを見せてもろただけやけど、なんとのう低重心のバランスのええヤッサで練り子に重さを感じさせんような工夫がされとんのやろなぁというんがわかったような気ぃがする。

それよりもいままでとはひと味もふた味もちゃうヤッサが１０月５日の入魂式に見れるんやなぁと楽しみやね。

八家の長老からは、「今どき写真撮ったらすぐネットでばらまかれてまうやろ、ほんでうちの村のもんにも写真撮らさっしょうへんねん」いうことでした。そんでも「宣伝はようしとってよ。」いうことなんで、これ見た方是非とも八家の新調屋台見ぃに１０月５日は入魂式ようさんで見ぃに行ってくださいね。

Comments

[投稿情報: orange]

入魂は行けませんが夜肩合わせに帰ります。また話聞かせてください。

[投稿情報: ガン]

>orangeさん、了解しました。
こないだ重いもん持って二日ほど腰が伸びんようになりました。
そろそろ神手方ですかねぇ。(^^ゞ

[投稿情報: orange]

実は私も腰痛くして実家で休み中動けず役立たず呼ばわり^_^;

[投稿情報: ガン]

>orangeさん
来年回覧板まわってったら神手方募集よう見とくわ。(^^ゞ
明日は中地でも見ぃに行ってこよ思てます。

[投稿情報: 市民]

灘の屋台に対する拘りも、漸く魚吹レベルに近ずいてきましたね。

[投稿情報: ガン]

＞市民さん、コメントありがとうございます。
まぁ、どこの村もそれなりのこだわりは、多かれ少なかれあると思いますよ。でもどことも自分の村が一番なんですよね。(^^ゞ